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頭痛の原因が頭でなければ…目、耳、鼻、歯にアリ

頭痛は放置しない

 ジャニーさんのように原因がハッキリしていて治療方針が明確なタイプは、「症候性頭痛」といいます。脳卒中のほか、頭部外傷や脳腫瘍、感染症など。脳腫瘍は、腫瘍がある部分によって、その部分がつかさどる身体的機能も障害されるので、CTやMRIが重要です。

 要注意の感染症である髄膜炎を生じると、経験したことのないような頭痛とともに、首の後ろが硬くなって、下を向きにくくなることも。処置が遅れると、命の危険があり、早期の髄液検査が欠かせません。

 日常の診察で見逃せないのは、耳鼻科や歯科、眼科の病気との関係。耳鼻科での典型は、副鼻腔炎です。

 副鼻腔は、頬から眉間の辺りにかけて左右に4対あって、そのどこかが感染して炎症を起こした状態です。それで、鼻水や鼻づまりのほか炎症の場所から頭痛を起こしやすいのです。顔の痛みや目の奥の痛みとして感じる方もいます。

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