更年期を知って夫婦円満

更年期妻のイライラ緩和のために夫がやった“対策”とは?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 イライラに応えればケンカになるだけ。

 では、妻を笑わせてみようと思いつき、会話中は笑いにできる部分がないか耳を傾けているそうです。

 思いやりのある娘さんは、不機嫌な母の前で明るくいようと常に努めている。時々「お母さんは理不尽。さっきと違うことを言うし、勉強しろ、しっかりしろと怒る」と嘆きを父に訴えることも。しかし、母を心配し「お父さんも仕事から早く帰ってきて」と言うそうです。

 Rさんはできる限り妻が心地よく過ごせるよう、こじれそうな会話は笑いにもっていけるようにする。さらに、妻に頼まれたことは後回しにせず行い、これをしたら助かるだろうと思う家事を、先読みしてやる習慣をつけたそうです。こうして、妻が心地よく過ごせる対応を工夫した結果、徐々に妻の様子は落ち着いてきました。

 前述のようにイライラの原因はエストロゲンの減少によるもの。不調などがひどい場合は、更年期外来がある婦人科へ相談すべきですが、夫の接し方ひとつで、妻のイライラが変わってくることは珍しくないのです。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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