性感染症最前線

エイズ<6>HIV郵送検査を利用するなら 信頼できる5つの条件

写真はイメージ(C)PIXTA

 HIV郵送検査とは、ネットなどから検査キットを購入し、自分で血液を採取し、検査会社に送付するスクリーニング検査のこと。自宅で簡単に検査できるので利便性が高く、近年、右肩上がりで利用者が増えている。

 2017年の検査数で見ると、保健所などが12万3432件で、郵送検査は9万9838件だ。

 現在、HIV郵送検査を行っている国内の検査会社は13社。しかし、検査精度や個人情報管理などの基準がなく、国の承認制度もなかった。

 その辺は、どう担保されているのか。

「厚労省はHIV郵送検査を信頼性が高く、安心して受けられる検査とする目的で『HIV検査受検勧奨に関する研究』という研究班を立ち上げました。その下で17年に基準となる『HIV郵送検査の在り方について』が作成され、毎年、精度調査が行われています。現在はガイドラインづくりが進んでいます」

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