梅雨晴れは要注意? 夏に多い虫垂炎を甘く見てはいけない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 虫垂炎と間違いやすい病気としては大腸憩室炎や尿路結石、腸炎などがある。本当に虫垂炎かは血液検査の白血球数やCRP値、腹部CTなどにより総合的に判断される。

 食中毒や腸閉塞との違いは、下痢や便秘などの便通異常が見られないことが挙げられる。

 昔は、虫垂炎は「スイカやブドウの種を食べるとなりやすい」といわれたが、これはウソ。あくまでも、細菌感染などの化膿性炎症が原因であるため、粗悪な食品を食べたり、免疫力が低下するようなストレスの多い生活を続けると虫垂炎になりやすいといわれる。

 虫垂炎が疑われるときはお腹を温めてはいけない。細菌感染が進み症状が進行しかねない。虫垂炎を疑ったら食事を取らずに一刻も早く病院へ行くことだ。

 中には多忙を理由に「虫垂くらい慌てる必要はない」と思う人もいるかもしれないが間違いだ。

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