梅雨晴れは要注意? 夏に多い虫垂炎を甘く見てはいけない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「急性虫垂炎は3つに大別できます。1つ目は抗生剤での治療が可能なタイプ、2つ目は膿が虫垂の袋の中に充満した蜂窩織炎性タイプ、3つ目は虫垂組織に穴が開いて手術が必要なタイプです。最後のタイプは、発見が遅れると腹膜炎や敗血症といった重篤な合併症を起こして亡くなることもあります」

 実際、2年前のICD基本分類による年次死亡数データによると、急性虫垂炎の死亡者数は77人、詳細不明の虫垂炎を含め104人で、65~99歳が多かった。

 3年前に虫垂炎を発症したタレントのおりも政夫さんは当初は甘く見ていたそうだが、癒着した小腸と大腸もろとも切除する、4時間超えの大手術となったという。

 医師からは「あと1日手術が遅れていたら死んでいた」と言われたそうだ。

 それにしても、なぜ気温が高い時季に急性虫垂炎は発症しやすいのか?

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