ようこそ!不老不死レストランへ

ポテトサラダで新じゃがのビタミンCを逃さずおいしく摂取

新メークイン。たっぷりの水にさらしてでんぷんを抜く(炒め物で)/(C)日刊ゲンダイ
生命が最も高まる瞬間のビタミンC

 月の上旬、中旬、下旬という言葉がある通り、旬とは本来たったの10日間のこと。ゆえに、旬の食とはその食材のもととなる生命の輝きが最も活発なほんの一瞬、ということになる。植物性の食材であれば芽吹きや実りの瞬間にあたるし、動物性の食材であれば産卵を前にエネルギーを蓄積したとき、あるいは冬に備えて脂を蓄えたとき、といった時期になる。我々は、他の生物の生命をいただくだけでなく、その生命が最も高まるときを見計らって収奪してしまうのだから、人間は本当に罪な存在である。増え過ぎた人類の、一人一人の人権を支えるためのありがたきリソースとして地球環境があることをいま一度、食事の前に心に刻みたいもの。

 さて、訓話はこれくらいにして、今回は新じゃがいも。何が「新」かといえば、普通のじゃがいもは秋に収穫するところ、夏前にもおいしいじゃがいもが食せるがゆえの新。前の年の冬に植えてちょうど今ごろ収穫できるようにした。小ぶりで皮が薄く、みずみずしいのが特徴。温暖な地域でたっぷりと太陽の光を浴びて栽培される。新じゃがいもに含まれるビタミンCは同じ重さのリンゴの8倍! 2つ食べれば一日の必要量が満たせる。

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