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倦怠感は病気か 血液検査で見分ける糖尿病と肝炎の可能性

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 暑いときは、喉が渇いて、水代わりにペットボトルのスポーツ飲料などを飲む方がいます。そんな生活を繰り返しているうちに糖尿病を発症。「最近、だるくて……」と受診した方を採血すると、ものすごい血糖値の高さで糖尿病が判明することがあるのです。

 肝炎もあるかもしれません。アルコールの過剰摂取のほか、肝炎ウイルスの感染です。たとえば、A型肝炎ウイルスは、東南アジアなどで不衛生な食品を摂取したりすると感染することがあり、B型とC型は、ピアスの穴開けや入れ墨などでの注射針の使い回しや輸血のほか、性交渉、出産で感染することも。

 それぞれの潜伏期間を経て発症すると、発熱のほか、倦怠感や食欲不振、嘔吐などが表れます。採血で肝機能のほか、ウイルスの有無をチェックするのが決め手。肝炎が慢性化すると、肝硬変から肝がんに至るリスクが高いので早期発見、早期治療が欠かせません。

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