病み患いのモトを断つ

腹や腰が冷たいなら要注意 夏の下痢・便秘は10分灸で解消

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 暑いからと、冷たいビールやお茶を飲み過ぎればなおさらだろう。水分の過剰摂取で便が緩くなって下痢になるケースももちろんあるが、そういう冷たい飲み物が腸の冷えを助長する可能性は十分だ。そういわれてふり返ってみると、記者も夏は便が緩くなりやすかった。なるほど、腸の冷えと夏の不調は関係がありそうだ。では、改善するにはどうするか。

「手っ取り早いのは、入浴やサウナで体をしっかりと温めること。より効果的なのは、お灸です。2、3日に1回ずつお腹や背中、脚のツボにお灸を据えて10分ほど温めると、体の芯がじんわりと温まることが実感できるでしょう」

 簡単なところだと、足三里。膝のお皿の外側のくぼみに人さし指を置いて、指4本そろえて小指があたるところにある。お腹なら、ヘソから指1本半ほど下の気海、同4本分下の関元、逆に同5本分上の中脘で、背中は腎兪と大腸兪だ。腎兪は肘と同じ高さで、親指で背骨の脇を押して気持ちいい部分。大腸兪は、ベルトラインの高さの背骨の脇だそうだ。

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