病み患いのモトを断つ

海老蔵は休演長期化 急性咽頭炎はこじらせると意外に厄介

市川海老蔵(C)日刊ゲンダイ

■最悪の場合、呼吸困難にも

 梨園の期待を背負う海老蔵は早期復帰を目指しているようだが、急性咽頭炎はこじれやすい。

「声が出ないのは、咽頭や喉頭の炎症が悪化した証拠で、その部分がむくんでいます。むくみが軽ければ、食事や水を飲みこめますが、強いと水を飲むのもつらく、さらにひどいと呼吸も苦しくなります。確率としてはまれですが、呼吸困難になるケースもゼロではありません。通常なら症状のピークは2、3日で、1週間ほどで軽快しますが、炎症が強い時は2、3週間かかることもあります」

 扁桃に炎症があるときも、高熱が出るほか喉の痛みなどが生じ、回復までは時間を要するという。

 ここまで読んだ人は、気づいたかもしれない。どれもこれも、夏風邪をこじらせた結果。悪化させなければ、問題ないのだろう、と。確かにその通りなのだが、海老蔵が悪化させてしまったように、そのリスクはだれしもが持っている。

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