老親の「外出がおっくう」「疲れた」は寝たきりの一歩手前

気持ちは若くても…(C)PIXTA

 活動量の低下は、外出や体を動かす機会の減少を指す。

 50代のAさんの両親はともに80代前半。父親は山歩きが趣味で活動的。一方、母親は自宅で絵画を教え、社交的な性格だが、「少し歩くと息が切れる」と言い、自宅すぐのスーパーにも車で向かう。

 今年、Aさんと両親で旅行したが、その時も「動くのがしんどい」という母親を気遣い、近くのリゾートホテルに泊まらざるを得なかった。

 若林医師によれば、Aさんの母親はプレフレイル、またはフレイルの可能性が高い。

「少なくとも、疲れやすさや活動量の低下が見られるのでプレフレイルには該当するでしょう。5項目でチェックすると、ある年齢以上で運動習慣がない人などは身体的なプレフレイルやフレイルに該当しやすい。私も講演会で冗談交じりに話すのですが、疲れやすく筋肉量が落ちていて、高齢者でなくてもプレフレイルだと思っています」

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