老親の「外出がおっくう」「疲れた」は寝たきりの一歩手前

気持ちは若くても…(C)PIXTA

■対策はしっかり食べてちょこちょこ体を動かす

 身体的なフレイルであれば、主な原因は3つ。低栄養、冒頭で触れたサルコペニア(筋肉量減少と筋力・身体機能の低下)、服用している薬の副作用だ。薬に関しては主治医や薬剤師に相談して対処を決めなければならないが、低栄養とサルコペニア対策は今日からできる。

 まず低栄養だが、「きちんと食べている」と思っていても、栄養が偏っていれば低栄養が疑われる。特に、高齢者は食が細くなっていたり、作るのが面倒だからと粗食になっていたりで、十分に栄養が取れていないケースが多い。

「BMIが30以上なら、どの年代でも減量が必要ですが、そうでなければ高齢者にとって“痩せ”は寝たきりなどを招きやすくなる。BMIは18.5以上が普通体重。しかし、65歳以上はBMIが21.5~24.9、50~64歳はBMIが20~24.9が目標の体重です。65歳以上で21.5より低い、あるいは50~64歳で20より低いなら、エネルギーを積極的に取って体重増を目指した方がいい」

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