市販薬との正しい付き合い方

代謝低下による肥満は2タイプ ダイエットに選ぶ漢方とは

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 代謝低下による肥満は大まかに「がっちり形」と「ぽっちゃり形」に分けることができます。がっちり形は食事をセーブしたり運動をしていれば太らないのに、ついつい脂っこい食事や甘いものをたくさん取ってしまい便秘になって太るタイプです。このタイプには、「防風通聖散」を使って余分なものを排泄するのがおすすめです。

 ぽっちゃり形は、食べる量は普通なのに太ってしまうタイプです。水分代謝が悪いこのタイプには、「防已黄耆湯」で水分代謝を改善するのがいいでしょう。

 タイプに応じて自分に合った漢方を選択することでダイエットに効果があるかもしれません。

 もっとも、あくまで漢方は代謝やホルモンバランスといった部分に作用する補助的なものですので、バランスのよい食事や運動をベースにして、健康的なダイエットに取り組みましょう。

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神崎浩孝

神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

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