夏の“クーラー病”対策 医師がスパイスカレーを勧める理由

スパイスには漢方の生薬と同じ薬効があるものも(C)日刊ゲンダイ

 そろそろクーラーの出番だが、クーラーのかけ過ぎは「クーラー病」の原因になる。漢方薬剤師の久保田佳代さんに、東洋医学から見た「クーラー病」への対策を聞いた。

 久保田さんによれば、クーラー病というのは、「冷え」。東洋医学では、病気のひとつとして考えられているという。

「夏にクーラーで体を冷やし過ぎると、秋、冬に夏バテや慢性的な疲労、胃腸不良、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなるなど、さまざまな不調が出てきます」(久保田さん=以下同)

 最高気温30度以上の真夏日にクーラーを27~28度前後の“適温”に設定するのであれば、熱中症対策として大いに活用すべきだ。

 問題は、外気温とクーラーをかけた室温との差が5~6度以上の場合。2つの温度差は5~6度以内がちょうどいいといわれており、それを超えると体にダメージを与える可能性がある。

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