夏の“クーラー病”対策 医師がスパイスカレーを勧める理由

スパイスには漢方の生薬と同じ薬効があるものも(C)日刊ゲンダイ

 クールビズでオフィスなどの温度は昔よりは高めとはいえ、スーツ姿の男性より薄着の女性が「カーディガンやひざ掛けが手放せない」と言っていたら要注意だ。

「寒いオフィスにずっといる人はもちろん、オフィスと外を行ったり来たりする人にもダメージが大きい。人間の体には恒常性があり、夏は汗を出し体内を冷やし、冬は体から熱を逃さないようにします。ところが現代の夏は、外では暑さ対策、屋内では寒さ対策に体が働く。これを数時間ごとに繰り返すと、自律神経が乱れ、頭痛やむくみ、だるさ、めまい、食欲不振などが出てきます」

 電車やバス、デパートや商店、レストランなど“寒い”場所はあちこちにある。いかに体を冷やし過ぎないか、夏の間、意識するしかない。

「自宅ではクーラーを27~28度に設定。冷たい飲食物をあまり取らない。シャワーで済ませず湯船に漬かる。これらを基本に、さらに私が体の不調の相談に来られた方に勧めているのが、スパイス多用のカレーです」

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