夏の“クーラー病”対策 医師がスパイスカレーを勧める理由

スパイスには漢方の生薬と同じ薬効があるものも(C)日刊ゲンダイ

■ルーを使わず市販のスパイスで簡単に作れる

「スパイス」と呼ばれているものの多くには薬効があるためだ。実際、スパイスには漢方の生薬に置き換えられるものがかなりある。

「カレーに欠かせないターメリックは『鬱金(ウコン)』で、肝機能改善や健胃効果があります。クローブは『丁字(チョウジ)』といって食欲不振や胃腸の冷えによく、強壮効果も期待できます。フェンネルは『小茴香(ショウウイキョウ)』で、利尿・発汗を促す。食欲不振改善や胃腸の調子を整える作用もある。消化を助け胃液を出しやすくするカルダモンは『小豆蒄(ショウズク)』です」

 ほかに、コリアンダーの「胡荽子(コズイシ)」、シナモンの「桂皮(ケイヒ)」、オレンジピールの「陳皮(チンピ)」など。

「これらのスパイスと、漢方ではほとんど使わないですがクミン(馬芹)を油で炒め、スープと具材を入れて煮込んだらカレーになる」

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