愉快な“病人”たち

成功率は10万人に2人と…歌手・音々さん脳腫瘍を振り返る

音々さん(C)日刊ゲンダイ

 医師からは「10日以内に手術しないと命の保証はできません。手術の成功率は10万人に2人。手術をしても半身不随の可能性があるので覚悟してください」と言われました。でも、元気だったので事の重大さをまったく理解できませんでした。

「20日のライブに絶対出る!」と医師に強く言い張ると、家族全員が病院に呼ばれて親族会議になりました。私は「良性の腫瘍なんて外にあればイボ。手術はライブ後に受ける」と抵抗したのですが、母親に「生きていてほしい。生きていればライブはいくらでもできるんだから」と諭されて、手術にしぶしぶ同意させられました。しかも、手術はライブ前日。脳神経外科を受診してから10日以内に本当に手術することになったのです。

 手術前に「会いたい人には会っておくように」と3日間家で過ごしました。私と母親と妹3人は気丈でしたが、父親と弟は号泣です。「こんなとき、女は強いな」と思いました(笑い)。

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