100歳まで歩ける歩き方と靴選び

1日6000歩で十分 正しく歩けば筋力維持に1万歩は必要ない

若いときに鍛えたからーは、もはや通用しない

「立ち方も大切です。立つときはお尻の筋肉である大臀筋を意識して、しっかりと立つ。これだけで曲がっていた背中が伸びて、腰も持ち上がります。この姿勢をキープするためには、日頃から大臀筋を鍛えておく必要があるわけです」

 悪い姿勢を矯正するためには、1日に何回かつま先立ちをして、長腓骨筋と後脛骨筋という筋肉を緊張させるのも効果的だという。

「歩くとすぐ疲れてしまうという人は、体の筋力が低下しています。ウオーキングについての健康番組や健康記事では、『1日1万歩歩こう』などと言いますが、実は筋力を維持するには、そこまでの歩数は必要ありません。正しい歩き方で歩けば、1日6000歩程度でも十分に歩く筋力は維持できます。そのぐらい歩けるようになると、日々のちょっとした買い物や用事でもいちいち車を使わずに歩いていけるようになりますから、自然と歩いて筋力が維持される。そうすれば、好循環の始まりです」

 まずは足から健康をキープすることが、超高齢化社会の必須科目なのだ。

 (おわり)

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