病み患いのモトを断つ

7割がうまくできない 家庭で血圧測定「誤差」を生む要因は

カフ(腕帯)の位置で8、脚を組んだら5の変動が

「測るタイミングとしては、起床後1時間くらいで、薬を服用している方は服用前です。カフを巻く位置は、肘にかからないように、肘上2センチ程度で、心臓と同じ高さに。心臓より高いと血圧が低く、心臓より低いと逆に高く出やすい。テーブルが低いときは、タオルなどで高さを調節するといい」

 心臓より10センチ高いと血液が流れにくくなり、正しく測定する数値より8低下。心臓より10センチ低いと8上昇するというから、バカにできないだろう。

「1回目は高く出やすいので、2回測って、2回目を採用するといい」

 カフの巻き方も、要チェックだ。

「カフの締め付けを嫌がって緩く巻くと、かえって血圧が高く出やすくなります。カフとの間に指が1本か2本入るくらいの巻き方が理想です」

 なるほど、記者もきついカフが嫌いで緩く巻いていて、健康診断の数値より20以上も高く出て驚くことがしばしばあった。巻き方を見直すと、ほぼ健康診断の数値に落ち着いた。

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