更年期を知って夫婦円満

つらくて病院通いの妻に夫は不満げに「俺への当てつけ?」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 40代以降、心身の不調でどの科に行っても原因が分からないことがあります。対症療法での薬の効果はほとんど一時的。更年期の体の不調は女性ホルモンのエストロゲンの減少によるもので、エストロゲンは血管系、自律神経系、脳機能、皮膚代謝、脂質代謝、骨代謝などにかかわるホルモンのため、減少すると体のあちこちに不調が出ることがあるのです。しかし、婦人科以外では更年期に詳しくない場合が多く、原因を見つけられず、Sさんのように病院を転々としてしまいます。

 病院ばかり行く妻に苛立つSさんの夫。本当に不調で、元気になりたくて病院に通うSさん。夫婦仲までこじらせることになってしまった……。

 内科、精神科、整形外科と思っていた症状が、婦人科の更年期外来で治療できる場合もあります。40歳を過ぎて原因不明の不調は、更年期を診断できる婦人科の受診をお勧めします。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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