安倍里葎子「私も介護仲間です」

6年前に母親が突然…両足が不自由になる大病に襲われて

安倍里葎子さん(C)日刊ゲンダイ

 レコード大賞新人賞を受賞し、その後も「愛のおもいで」「お嫁に行くなら」などのヒットを飛ばす。

 こうして順風満帆な歌手活動をスタートさせると、ほどなくして、札幌から安倍さんが住む東京に祖母、母親が上京してきた。

 1973年に祖母が他界するが、80年代にさしかかると、安倍さんは心が折れるような低迷時期を迎える。それでも娘思いの母親(現在、90歳)は安倍さんを励まし続け、日々食べきれないほどの料理を作り、娘の帰宅を待っていてくれたという。

 そんな母親が6年前、突然、両足が不自由になるという大病に襲われる。

「あの日のことをよく覚えています。私が地方公演から帰宅した日、母親が、ソファの上で倒れていました。“何が起こったの?”“どうしたの!”と聞くと、“突然、両足が動かなくなった”と」

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安倍里葎子

安倍里葎子

1948年、北海道札幌市生まれ。70年に「愛のきずな」でデビュー。83年、橋幸夫とのデュエット曲「今夜は離さない」が大ヒット。その後、桜木健一、松方弘樹らとデュエット曲を次々と発売し、デュエットの女王の異名を得る。

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