ストレス社会の生き延び方

「好きな遊びを好きなだけ」子供が引きこもらない育て方

写真はイメージ

「一方、非認知能力の高い人は、自分の知らなかった新しい世界の人々と交わり、協議、協調し、試行錯誤を繰り返し、転んでも立ち上がることができます」

 大人になって求められることは、「勉強」から「仕事」に変わる。大きく3つが変わってくる。 1つ目は、「自分の問題を解決すること」から「相手の課題を解決すること」への変化。

 2つ目は、気の合う友達と過ごしてきた環境から、仲良くしづらい人とも一緒に過ごさなければならない環境への変化。 3つ目は、テストの点数で評価をされることから、行動で評価されることへの変化。机上の理論ではなく、プロセスが評価基準となる。

「これらに対応できないことが、メンタルヘルス不調の原因になっていることが多々あります。非認知能力の高い人は回復力が上回り、この変化にしなやかに対応できているのです」

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武神健之

武神健之

東京大学医学部大学院卒。一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。年間1000件の健康相談、ストレス・メンタルヘルス相談を行う。著書に「職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書 上司のための『みる・きく・はなす』技術」(きずな出版)などがある。

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