ストレス社会の生き延び方

運動、交流、趣味…定年後にボケないためにやっておくこと

あなたの趣味は何ですか?(京都にある「認知症カフェ」に集う人たち)/(C)共同通信社

 厚生労働省によると、認知症の有病者は462万人と、65歳以上の高齢者に占める割合は15%に達する。7人1人が認知症を発症していることになる。認知機能を維持するためには運動、他人との交流、そして好きな趣味を楽しむことが効果的なのだという。

「90歳で死んだ場合、どんな感じですか? 誰に囲まれていますか? まずは、その光景を想像してみてください。これは情熱を傾けられるものを見つけるための問いかけです。不安やストレスに悩まされない人たちは『好きなことをする』習慣を、もしくは好きな趣味を持っています。あなたの趣味は何ですか?」

 答えに窮する人は少なくないのでは。

「でも、ご安心ください。ここでは、好きなことを見つけるための具体的なメソッドを紹介したいと思います」

 まずは、「1人でできること」×「数人でできること」、また「外で(晴れた日に)できること」×「室内で(雨の日に)できること」の4つの枠を作る。次に「運動系活動」×「文化系活動」の2枠を加え、8マスにする。

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武神健之

武神健之

東京大学医学部大学院卒。一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。年間1000件の健康相談、ストレス・メンタルヘルス相談を行う。著書に「職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書 上司のための『みる・きく・はなす』技術」(きずな出版)などがある。

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