からだデータ

連日30度超の猛暑 熱中症搬送者の4割が「住居」内でダウン

4割は住居内で…
4割は住居内で…

 中国では気温が上昇すると、犬にかまれる人が増えるとか。暑さで犬にストレスがかかり、人は薄着になるためケガをしやすいのが大きな理由らしい。

 それはともかく、日本は猛暑の季節の到来だ。

 先週末から最高気温は連日30度超え。記者のスマホ“お天気”画面の体感気温は、火曜日は43度までハネ上がっていた。外はまるでサウナ状態。東京は晴天で、ほぼ無風。道路の照り返しやビル壁の赤外放射が、まともにサラリーマンに襲い掛かった結果だろう。

 体感気温は、気温、日差し、湿度、風速などに左右される。日陰に入ると5~7度下がり、街中でミストを浴びるだけでも局所的に約2度低下する。外歩きが多い人は頭に入れておくといい。

 さて、気象庁の週間予報では、8月に入ってからも1日(34度)、2日(34度)、3日(34度)、4日(32度)、5日(32度)、6日(33度)とまだまだ暑さが続く。そこで心配なのが、熱中症リスクだろう。

 総務省消防庁のまとめによると、2018年の熱中症搬送者(5~9月、全国消防本部合計)は9万5137人。08年の調査開始以来、過去最高を記録した。

 月別では、7月が最多(5万4220人)だったが、今年の暑さは始まったばかり。8月に入ったからといって油断は禁物だ。現に16年や13年のように、7月より8月の搬送者が多い年もあったからだ。

 発生場所別に見ると上位は――、
1位…住居(40.3%)
2位…道路(13.4%)
3位…屋外(12.8%)
4位…仕事場(10.8%)

 こんな順番で、意外にも住居内が4割と抜けて数が多い。注意が必要だ。

関連記事