ようこそ!不老不死レストランへ

切り昆布は体をアルカリ性に近づけるうま味成分のかたまり

ツナ、ニンジン、ピーマンとの炒めもの(手前)と切り干し大根とのハリハリ漬け風(C)日刊ゲンダイ
風土の恵みを味わう①

 日本には独自の食文化があります。四季があり、四方を海に囲まれた島国だからこそ、先人たちは環境に合った食生活を営み、それを維持してきました。日本の風土から生み出された食材や料理が我々、日本人に適しているのは言うまでもありません。

 風土に合った食事がなぜ、体に良いのかは福岡さんにご説明いただくとして、そういった食材は意外と身の回りや冷蔵庫に常備されていたりします。そのひとつが切り昆布です。

 スーパーなどで売られている生のものを利用しても構いませんが、今回は乾燥したきざみ昆布を使いました。保存が利きますし、水で簡単に戻せるため扱いが簡単だからです。

 昆布は栄養学的にも理想の食材です。

 人が老ける大きな要因は酸化です。最近の日本人の食事は肉や加工食品などを多く摂取する傾向があり、体が酸性になりがちです。酸性になると疲労が蓄積されるし、さまざまな病気を誘発するといわれています。昆布は酸性に傾いた体を、健康を保つ弱アルカリ性に近づける代表的な食材なのです。うま味成分のグルタミン酸も豊富なので、おいしくいただけます。

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