汗を多くかいて痩せた気に…夏ダイエット「3つの勘違い」

夏は基礎代謝が下がる(C)日刊ゲンダイ

「基礎代謝とは、体温の維持のほかに、心臓を動かしたり、呼吸したりするなど生命活動に消費されるエネルギーをいいます。夏場は気温が体温に近くなるために、体温維持に冬ほどエネルギーを使う必要がないため、基礎代謝が下がるのです」

 この傾向に夏特有の食事が拍車をかけるという。

「例えば、夏はソーメンや冷やし中華のような、さっぱりした食べ物だけを食べがちです。“食が細れば自然に痩せるのでは”と思われるかもしれませんが、正しいとはいえません」

 こうした食品は栄養が偏る食材であるため、むしろ代謝が低下して痩せにくくなる。しかも、食事量が減って便の量が少なくなると腸の蠕動運動が弱まるため便秘になって、便がたまる。さらに体重が落ちにくくなる。

 ビールやアイスコーヒー、ジュースなど冷たい物を頻繁に飲むことで、内臓が冷え、血行が悪くなる。それが「むくみ」や便秘、下痢の原因になったりする。

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