汗を多くかいて痩せた気に…夏ダイエット「3つの勘違い」

夏は基礎代謝が下がる(C)日刊ゲンダイ

 なかには、夏に寝苦しい日が続いて、起きて活動している時間が長ければ、それだけエネルギー消費が多く、痩せると考える人がいるかもしれない。しかし、これも誤解だ。

「夜は食欲が抑えられるのが正常ですが、睡眠時間が短いとその仕組みが働かずに過食となって太りやすいことが多数報告されています。最近では、睡眠時間が足りないとヒトは太りやすい、甘い食べ物が欲しくなることもわかってきました。睡眠には、急速眼球運動を伴う浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠があり、加齢と共にレム睡眠が減っていきます。レム睡眠が減ると、脳のなかの食感などの嗜好を判断する役割のある前頭前皮質の活動が活発となり、ショ糖が豊富な食べ物を取りたくなることが筑波大学の研究チームから報告されています」

 夜、なかなか寝られずに気が付いたら照明やテレビをつけたまま寝ていたという人もいるだろうが、これも太る原因になる。暗い部屋で寝た場合と比較して、肥満になるリスクが19%増加するとの研究も報告されている。 

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