Aがん病院の消化器外科では、B医師から「採血とCT検査をします。終わったら、また診察室の前で待ってください」と指示されました。Gさんは、CT画像を見ながらB医師の説明を受けました。
「スキルス胃がんで腹水がたまってきていて、がん性腹膜炎になっています。手術はできません。今日の採血ではクレアチニン値が2・7まで上がって腎不全の状態です。両側の尿管が細くなって腎臓は水腎症で、このままでは尿が出なくなり命に関わります。急いでM病院の泌尿器科を紹介します。膀胱から尿管に細いカテーテルを入れて尿を出せるようにして、腎機能を回復する必要があります。腎機能が良くなったら、抗がん剤治療ができるかを検討しましょう」
翌日、GさんはM病院へ緊急入院となりました。幸い、両側尿管にカテーテルが入り、尿がたくさん出てむくみもとれてきました。
がんと向き合い生きていく