サラリーマン the バイブル

手のひらに汗をかきがち… 多汗症はどこからが治療対象か

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 暑い時や運動した時、また緊張したり不安な時にも、手のひらや足の裏、ワキの下に汗をかきます。これは生理的な汗ですが、単なる汗っかきを通り越して異常な汗をかくとなると、多汗症です。はっきりしたことは分かっていませんが、発汗を促す交感神経が人よりも興奮しやすいのではないかといわれています。

 多汗症は3段階に分けて診断しており、たとえば手の場合では「手のひらは汗で湿っているものの、光の反射を利用してよく見ないと汗ばみが分からない程度」「手のひらの汗ばみがはっきり見え、水滴までも見えるが、水滴がしたたり落ちるほどではない程度」「手のひらに水滴ができ、汗がしたたり落ちる状態」となります。

 水滴ができるようなら治療の対象。しかしそこまでいかなくても、多汗症は本人が困っていれば、治療の対象となる病気です。

 一般的な治療は、1日1回、寝る前に塩化アルミニウムの外用薬を塗る。また、保険適用外で数万円以上かかる高額な医療ですが、手のひら、足の裏、ワキの下へのボツリヌス毒素の局所注射療法があります。

1 / 2 ページ

関連記事