前立腺がんは医師の言いなりで手術を受けたら後悔する

誤った思い込みで早まるな(C)日刊ゲンダイ

「60~79歳を対象にした海外のデータで、手術でも放射線でも経過観察でも生命予後が変わらないという結果が出ています。そうであればなおさら、手術はすべきではない。私が患者さんに提案するのは、経過観察でグリソンやPSAが上昇した時に、放射線治療を受けること。尿漏れやEDなどもない」

 なお、ここで言う「手術」には、近年話題の「ロボット手術」も含まれる。

 低リスクや中リスクA群ではホルモン療法が医師から勧められることもあるが、藤野氏は手術同様に反対だ。心血管障害のリスクを上げるばかりか、ホルモン療法は進行した前立腺がんか、再発した前立腺がんにのみ有効だからだ。

■前立腺がんのリスク分類

 前立腺がんのリスクは、低・中・高に分けられる。

 一般的に、前立腺がんの悪性度の基準値「グリソン」と、前立腺がんの進行度を示す「PSA」の2つで判定。藤野氏はさらに、治療をより選択しやすくするために、中リスク群を「A」と「B」に、高リスク群を「高リスク」と「超高リスク」に分類。

 低リスク群はPSA10以下でグリソン6以下。中リスク群AはPSA10~20でグリソン6、またはPSA10以下でグリソン7。中リスク群BはPSA10~20でグリソン7。高リスクはPSA20以上でグリソン8以上、超高リスク群は遠隔転移が見られる。

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