噛んだ時に痛みが出る「咬合(こうごう)痛」や、何もしていないのにズンズン痛みが継続する「自発痛」となり、急性化膿(かのう)性根尖(こんせん)性歯周炎と呼ばれる状況まで進行している可能性があります。
歯周病に関しては、「出血」「腫れ」「揺れ」が目安になります。歯ブラシが当たると血が出る程度なら、歯石を除去してブラッシングすれば治る場合が多いのですが、歯の揺れを伴う場合は要注意です。歯を支えている骨にまで炎症が広がって骨をすでに失っている可能性があり、歯を支えられなくなっているのかもしれません。
治療中のまま放置して虫歯になり、歯を支える骨まで溶けている状態で他院からやって来た患者さん(28歳=男性)がいました。本人も「いずれ総入れ歯になるかも」と思っていたようですが、怖くてひたすら痛みをガマンしていたそうです。現在は治療が終わり、痛みはなくなりましたが、残念ながら歯をほとんど残せませんでした。今になって、とても後悔しているそうです。
痛みには、必ず原因があります。すぐ歯科医院に行きましょう。
(構成=小澤美佳)
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