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熱中症リスクを数字で知らせる「暑さ指数」28度超で発症増

健康に自信アリでも、これらの症状を感じたら要注意
健康に自信アリでも、これらの症状を感じたら要注意(C)日刊ゲンダイ

 どうにもならない暑さが続く。タニタが1000人の男女を対象に実施した「熱中症に関する意識・実態調査2019」によると熱中症を意識するのは――

①屋外でスポーツ・運動をしているとき
②屋外のイベントに参加しているとき
③公園、プール、海などで遊んでいるとき
④スポーツ観戦をしているとき
⑤屋内でスポーツ・運動をしているとき

 この順に多かった。

 前回もお伝えしたが、総務省消防庁のまとめでは「熱中症搬送者の40%は住居内で発症」(敷地内すべての場所を含む)とされ、高齢者などは家の中にいても油断はできない。

 また、同調査では、暑さによって引き起こされたからだの不調で自覚したことがある項目についても聞いている(複数回答)。上位はこうだ。

①めまい・立ちくらみ
②からだのだるさ
③喉の異常な渇き
④顔のほてり
⑤頭痛

 健康に自信アリの人でも、こんな症状を感じたら身の危険が迫っているということだ。

 ところで、熱中症リスクを数字で知らせる「暑さ指数(WBGT)」をご存じか。気温に加え、湿度や日射・輻射など周辺の熱環境に着目した指標だ。単位が「度」のため、気温と勘違いされやすいが、指数がおおむね「28度」(気温ではないので念のため)を超えると熱中症患者発生率がグンと上がるとされる。

 暑さ指数を表示する熱中症計は、5000円前後から売っている(気温、湿度、暑さ指数、時間などを同時表示)。田舎で老親がひとり暮らししているような場合は、買ってあげると安心かもしれない。

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