病み患いのモトを断つ

γ-GTPが100くらいなら減酒で改善 三日坊主を防ぐコツとは

1杯飲むとなし崩しに…

「先輩が心筋梗塞で倒れまして。幸い、命には別条ありませんでしたが、先輩も大の酒好き。あすはわが身と思って、ちょっと怖くなりました。それで取り入れたのが、3杯ルールです。酒の種類はなんでもよくて3杯まで。アルコールを続けて3杯飲んでからも店にいるときは炭酸を飲む。炭酸を挟みながら、2杯目、3杯目を吟味するときもあります」

■寝つきがよくなり目覚めスッキリ

 3杯ルールを1カ月続けたところ、γ―GTPは20代のころのような“安全圏”に。血圧や中性脂肪なども改善。「何より寝つきがよくなって目覚めがいい」と喜ぶ。

 聖路加国際病院内科名誉医長で、「西崎クリニック」院長の西崎統氏が言う。

「減酒が失敗しやすいのは、『きょうは酒を控えよう』と心の中で思っていても、酒好きほど1杯飲むとなし崩しになりやすいためです。ですから、決めたルールは家族や同僚に宣言するといい。家族にはストレートに宣言すればいいですが、同僚にはもっともらしく『検査数値が悪く、次の検査まで』などと理屈をつけ足すこと。そうでも言わないと、『もっとつき合えよ』と悪魔の誘いを受けることになります。三日坊主を防ぐには、ウソも方便です」

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