Rさんは食事が取れない状態だったため、入院して中心静脈から高カロリー輸液を行い、体力を回復しながら抗がん剤治療を始めることになりました。
「会社でこれまであんなに頑張ってきたのに、そして今まさに花咲こうとしているのに……私には神様はいないのかしら?」
「がんを見つけるのが遅くなり、こんな状態になってしまって、私の人生は何だったのだろう」
RさんはベテランのE看護師にそう話したそうです。
■愛猫の話題に初めて笑顔を見せた
4週間ほどの治療で上腹部の痛みなどはなくなり、次第に食事は取れるようになってきました。抗がん剤による副作用はほとんどなく、体調が良くなったある日、自宅へ1泊外泊しました。そして病院に戻ってきたRさんは、E看護師に初めて笑顔を見せ、次のように話されたといいます。
がんと向き合い生きていく