手術がダメなら…注射でできる椎間板ヘルニアの新治療とは

悪化すると歩くのも困難になる(C)日刊ゲンダイ

「治療はレントゲン透視室で局所麻酔下で行います。現在は1泊入院ですが、安全性の高さが将来的に確認できれば日帰り治療も可能となるでしょう。ヘルニコアは異種タンパク製剤なのでアナフィラキシーショックを起こす可能性がありますが、頻度はそれほど多くないと思われます。投与早期に腰痛や下肢痛が生じる場合がありますが、時間とともに改善することが多いとされています」

 ヘルニコアの効果は手術に劣るとされるが、椎間板ヘルニアの脱出の仕方でヘルニコアの効果が得られやすいタイプと効果が発揮されにくいタイプが存在し、適切な患者であれば手術と同等の成績を得ることができると期待されている。

「ヘルニコアが保険適用となるのは、ヘルニアのいくつかある型のうち、後縦靱帯下脱出型の腰椎椎間板ヘルニア。MRIなどの画像検査で、ヘルニコアの適応の有無を判断してもらうといい」

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