喫煙と飲酒の習慣別に調べると、野菜と果物の食道がん抑制効果は、「喫煙と大量飲酒のハイリスクグループ」ほど大きく、危険度は約7・7倍(野菜と果物の摂取量が「低グループ」と「中グループ」)から2・9倍(野菜の摂取量が「高グループ」)へと大幅に低下しています。たばこを吸ったり、たくさんお酒を飲んだりする人は、野菜と果物をたくさん食べるといいでしょう。
バレット食道は、一度発症すると治りません。逆流性食道炎の人は、胃酸を抑える薬で治療を受けながら、1年に1回、胃カメラ検査を受けること。このところ早期の食道がんがよく見つかるのは、胃カメラ検査の普及も大きい。胃の検査で受けるときも、「咽頭と食道もよく診てください」とお願いしましょう。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁