前回、男性の喫煙率が10年前の39.1%から29.4%まで下がっているという結果を示しましたが、ここにはすでに「下がっている」という解釈があります。しかし、ルールを「主観的な解釈で」とすれば、30%も40%も半分以下という点では、ほとんど変わらないという主観的解釈も十分納得できるものです。
それでは、他にどんなルールに基づく解釈が可能でしょうか。例えば、「10%以上の差」というルールにすれば、差は9.7%ですから減っていないことになります。ただ、「5%以上の差」とすれば減っていることになり、10%とか、5%とか、差の基準が主観的に決められる以上、このルールも主観的な基準と言ってよさそうです。
そうなると客観的な解釈とはどんなものなのでしょうか。そこに登場するのが統計学的な解釈です。統計学的な解釈にもいろいろなものがあり、最もよく使われているのが、「検定推定統計」と呼ばれるものです。
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