意識付けが大切 カロリーチェック徹底は減量成功のキモ

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とにかく入力(C)日刊ゲンダイ

 減量に役立つかもしれない。糖尿病専門誌「ObesityJournalSymposium」に掲載されたのは、カロリー表示が体重の増減に与える影響で、スコットランドの研究チームは、大学の食堂を利用する120人を2つのグループに分けて追跡。1つには、授業が行われる36週のうち5週間分だけメニューのカロリー情報を与え、もう1つには36週のうち30週間分のカロリー情報を与える設定だ。

 カロリー情報が一時的にしか与えられなかったグループは、体重が1年で平均3.5キロ増えたが、ほぼ一年中カロリー情報を得られたグループは、平均0.15キロ減った。カロリー情報があることで、体重が増加する可能性は5割も低くなると結論付けている。ちょっとした意識付けとはいえ、スゴイ結果だ。

 横浜創英大名誉教授の則岡孝子氏(栄養学)が言う。

「カロリーを気にする人は、その意識が強過ぎるあまり、必要以上にカロリーダウンが進む恐れがあるし、注意点がカロリーだけに向くと、タンパク質やビタミン、ミネラルなど栄養バランスが崩れやすい。その2つに注意すれば、カロリー表示は、ダイエットの動機付けになるでしょう」

 チェーン店やコンビニなどではメニュー表示の隅にカロリーが表示されているが、個人経営の飲食店では見かけない。

 そこで便利なのが、スマホのアプリだ。「カロリー」「ダイエット」などで検索すると、食事管理アプリがたくさん見つかる。

 好みのアプリを見つけたら、面倒くさがらずに食事のたびにメニューを登録すると自動でカロリー計算などをしてくれ、摂取カロリーが分かる。それを積み重ねれば大体のメニューのカロリーが把握できるようになり、ひいてはその日の摂取カロリーとあわせて考えることで、次のメニュー選びに役立つというわけだ。

 記者の周りにも、アプリ作戦で100キロ超から85キロに減量した人がいる。試してみますか?

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