猛暑に気を付けたい病気

【心房細動】予後が悪い脳梗塞や心不全につながる危険あり

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 また、アルコールを控えめにしたほうがいい。利尿作用があり、脱水を促すからだ。とりわけ夏にうまいビールは利尿作用が強く、ビールを1リットル飲むと、1.1リットルの水分を失うといわれている。酔っぱらってそのまま寝てしまい、夜間に脱水状態を招くようなことは避けなければならない。

 心房細動を発症した場合、症状が軽いからと放置せず、適切なタイミングで治療を始めることが大切だ。

「早期に発見すれば、薬物治療の効果が見込める上、カテーテルを挿入して原因となっている部分を高周波の電気で焼き切る『カテーテルアブレーション』という治療で完治も望めます」(天野氏)

 猛暑で、体にいつもとは異なるような違和感を覚えたら、心房細動の可能性も頭に入れて、早めに医療機関を受診したほうがいい。

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