猛暑に気を付けたい病気

【歯周病】中高年は唾液量が減っても気づかずに進行させる

口臭が強い…

 困ったことに中高年は唾液が減って自分の口腔内が乾いているかどうか自覚しにくい。

 実際、東京農業大学の研究者らが報告した「夏期暑熱環境下ハウス栽培作業時における農業従事者の体温調節反応」を見ると、ハウス内で作業をしている農業従事者の口渇感は作業経過にともない有意に増大したが、年齢と口渇感の差には有意な負の相関関係があって、高齢になるほど口渇感の変化量は少なかったという。

 つまり、年を重ねるごとに口渇感が薄れていくということだ。

「ハウス内での作業は都会の事務作業者から見れば特殊な環境ですが、ある意味、猛暑での生理作用を強調したものです。猛暑の中で、中高年が若い人に比べて口が乾いた感覚が低いということは、水分補給のタイミングが遅れて熱中症のリスクが高まるだけでなく、歯周病リスクも高くなるということでもあるのです」

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