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こんにゃくは徹底的に水分を抜く下処理で有害物質も排出

雷こんにゃく(左)と、こんにゃくと鶏ムネ肉のさっと炒め(C)日刊ゲンダイ
風土の恵みを味わう<4>こんにゃく

 こんにゃくは、昔から「おなかの砂おろし」とか、「胃のほうき」などと言われてきました。

 原料のコンニャクイモに含まれる食物繊維のコンニャクマンナンが有害物質を吸収、体外に排出してくれるからです。

 満腹感がある割にカロリーがゼロなので、ダイエットにも最適の風土食です。

 そんなこんにゃくをおいしくプリプリに、なおかつ、塩分を控えめに仕上げるために大切なのが下処理です。

 調味料をたくさん使っているのに、なぜ、味が染みないのかという声をよく耳にします。理由は下茹での時間が短いからです。こんにゃくは97%が水分。これだけ水分がありますと、いくら調味料を使っても味は入りません。なので、こんにゃく1枚につき小さじ1杯分の塩をよくすり込んだうえで、水から20分、茹でます。これによって水分とともに、こんにゃくを固めている水酸化カルシウムや炭酸ナトリウムが除去できるので、特有の臭みも消えます。

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