そんな悲劇を免れるための検診ががん検診。一般論としての上限は、75歳といえるのです。
たとえば、胃がんのためのバリウム検査は、便秘や腸閉塞などのリスクがあります。高齢で腸の働きが衰えると、そのリスクは増すため、独自に上限を定める自治体も出てきました。長野県伊那市や愛知県田原市などでは、バリウム検査の対象年齢を79歳までと定めています。
もちろん、検査や治療の適応力は一人一人の体力や病状によっても変わります。一概にはいえませんが、がん検診には“適齢期”があることを頭に入れておいて損はないでしょう。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁