膝がポキポキ鳴る…変形性膝関節症のサインって本当なの?

 とはいえ、膝から音がするからといって、過剰に怖がる必要はない。キャビテーションは誰にでもあることだ。

「音が単発だったり、膝の動きに支障がなかったり、痛みや腫れがなければ特に問題ありません。心配なのは慢性的に音がしたり、痛みや熱があったり、膝の動きが悪くなったり、音が徐々に大きくなったり、違う音がするなどした場合です」

 例えば膝を動かすと「ゴリッ」という音がして、痛みや違和感があるときは膝蓋軟骨軟化症の可能性がある。膝の使いすぎで関節軟骨が変形してしまう病気で、運動選手などが発症しやすいという。膝の内側に痛みがあり、膝の皿の内側に親指を当てて膝の曲げ伸ばしをしたときに、コキコキ、ポキポキという音がする場合は、タナ障害が疑われる。タナとは膝蓋骨と大腿骨の間のヒダのことで、膝の屈伸や打撲でタナがずれて、炎症を起こすことを指す。

「こうした痛みを伴う音の鳴る膝は速やかに整形外科医に診てもらい、治療しましょう。それと同時に悪化させない日常の動作に気を配らなければなりません。長時間の歩行を避け、階段も手すりを使うなどして、膝への負担がかからないよう工夫することが大切です」

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