独白 愉快な“病人”たち

「赤ちゃんは元気です」と言われ安堵…岡田薫さん語る卵巣茎捻転

岡田薫さん(C)日刊ゲンダイ

 朝方4時ごろに病院に着いて診察を受けると、子宮がカチカチに固まっていて「子宮破裂の可能性がある」と言われました。子宮破裂となれば母子ともに生命の危険です。思わず、「先生、私、死ぬんですか?」と聞いてしまいました。すると、先生から「赤ちゃんもお母さんも助けます。そのために、ここに来たんですから」と力強い言葉をもらい、「赤ちゃんは元気です」と言われて安堵しました。

 すぐに尿管がつながれ、点滴をされ、MRI撮影などの検査の結果、「卵巣茎捻転」と診断されました。卵巣が大きく腫れて、卵巣と子宮をつなぐ管がねじれてしまい血流が止まって激痛が走るというものです。

 運ばれてから4時間後には手術になりました。しかも全身麻酔ではなく下半身麻酔の開腹手術。それが赤ちゃんにとって一番負担が少ない方法とのことでした。

 下半身麻酔なので意識はしっかりあり、手術の音、先生たちの会話、私と赤ちゃんの心音などが全部聞こえるというなんとも怖い状況でした。90分の手術時間がとっても長く感じました。

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