歌って健康になる

歌いながら口腔機能アップ「生活総合機能改善機器」とは

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「鶴見大学・先制医療研究センター」(神奈川県横浜市)と共同開発した「うたってアンチエイジング!健口クリニック」もそのひとつ。童謡「村の鍛冶屋」「どんぐりころころ」「さくらさくら」などを歌うとき、歌詞を「ぱ、た、か、ら」に置き換えて口腔機能の維持と向上を目指す口腔体操ができるようにしている。具体的には「ぱ」の発音は、唇を強く閉じて開いて出る音。唇を閉じる力を養う。「た」は舌先を上の前歯の裏につけ離すことでできる音。舌の前方への動きを活発化させる。

「健口クリニック」を開発した同大学医療研究センターの「嚥下機能」の測定では、大きな改善(唾液嚥下機能や咬合力などの上昇)がみられた。これは高齢者に多くみられる誤嚥性肺炎の予防策になるという。

「健口クリニック」を内蔵した「DKエルダーシステム機」は、重さが46キロ、高さ115センチ、幅が55.2センチ。ソフトは他に、東北福祉大学(宮城県仙台市)が歌に合わせたストレッチやステップ運動である「みんなの元気塾」、同じく「東京都健康長寿医療センター」が開発した運動プログラムも入っている。

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