若い頃、映画「イージー・ライダー」のオープニング曲を口ずさんだ人も多いでしょう。その製作、脚本を手掛けた俳優ピーター・フォンダさんが、肺がんによる呼吸不全のため亡くなったと報じられました。享年79。残念でなりませんが、一つ救いだったのは自宅で息を引き取ったということです。
内閣府や厚労省の調査によると、自宅での最期を望む人は5~6割。ところが自宅でみとられる割合は2~3割にとどまります。
スウェーデンやオランダは、ケア付き住宅を含めると6割前後ですから、日本は病院での死亡率が高い。
フォンダさんが亡くなるまでの経緯はわかりませんが、望ましい最期を迎えるための準備を整えておくことは大切です。今回は、がん患者が自宅でのみとりを希望するケースを考えます。
ポイントは、在宅で診療を受けられるようにする準備です。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁