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雨の日になると頭痛が悪化する…薬に加えて効果的な方法は

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 曇りや雨など特定の気候の日に起きる体調不良を「気象病」と呼び、頭痛もその一種。特に雨の日は気圧だけでなく湿度も高くなるため、不快感が増し、体調不良になりやすいのです。

 私たちの体は、気温はもちろん、気圧や湿度などの影響を常に受けています。また、気温、気圧、湿度などが変化するたびに自律神経が働き、内部環境を一定に保つようにしています。しかし急激な気候の変動や低気圧の接近で、自律神経のバランスが乱れてしまうことがあります。

 耳の奥にある内耳の前庭に気圧センサーがあり、気圧が低くなると自律神経の乱れが生じます。気圧センサーの感受性は人によって異なるのですが、内耳が敏感な人は気象病を起こしやすい。

 気候に影響を受ける可能性が高い頭痛は、緊張性頭痛と片頭痛です。気圧が低い状態に居続けると、体内でヒスタミンやセロトニンという物質が生成されます。これにより体内の水分が貯留し、筋肉の収縮や血管透過性が増強されて緊張性頭痛が起こる。また、片頭痛は、低気圧になると血管が拡張し、この拡張した血管が神経を刺激することで起こります。

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