病気を近づけない体のメンテナンス

【鼻】耳鼻咽喉科医が伝授 正しい鼻のかみ方4つのポイント

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 鼻血が出たら横になって寝てはいけない。鼻が心臓より低くなると余計に出血するからだ。とりあえず椅子に楽な姿勢で座り、鼻穴に丸めたティッシュを詰め顔はやや下向きにする。

 鼻血が喉に流れ込んできた場合は、飲み込むと気持ち悪くなったり、嘔吐したりするので、口から吐き出そう。ここからが止血のポイントだ。

「止血の基本は、出血している場所を押さえて止める圧迫止血法です。ですから出血している側の小鼻(膨らんでいる部分)を強く押さえます。15~30分押さえていれば大抵は止まります。しかし、止まっても詰めた物は血が滴るほどでなければ、取り換えないでください。換えると余計に傷が広がり、再び出血するので、半日以上は詰めたままにしておいてください」(大河原院長)

 ただし、このような正しい鼻血の止血法をやっても、鼻血が止まらなければ病院を受診しよう。出血部がキーゼルバッハ部位ではなく、鼻腔の奥で出血を起こしている可能性があるからだ。特に高血圧の人、抗凝固薬や抗血小板薬を内服しているような人は要注意だ。

「鼻腔の奥の出血は自分では止められません。出血部を軟膏ガーゼタンポンを詰めて圧迫したり、レーザーで粘膜を焼いて止血する治療が必要になります」(八木部長)

 鼻はとてもデリケートな部分。意識してやさしく対応してあげよう。

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