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前立腺肥大は定年後に最も注意したい病気…88%が65歳以上

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 白内障の患者数は、約94万7000人。その約90%が「65歳以上」(厚労省「患者調査」2017年)で、加齢が大きな原因とされる。

 加齢という意味では、前立腺肥大症も同様か。先の「患者調査」によると、患者総数は約47万3000人。世代別では次の通り。

・25~34歳…0
・35~44歳…2000人
・45~54歳…1万人
・55~64歳…4万人
・65歳以上…41万9000人

 65歳を境に激増しており、総数の約88%が「65歳以上」に集中。これまた、サラリーマンが定年後に“最も注意したい病気”といってもいいかもしれない。

 文字通り、前立腺が大きくなって尿道を圧迫し排尿障害を引き起こす病気だ。原因は、加齢や男性ホルモンの働きが大きく関与しているといわれ、遺伝、食生活、高血圧、肥満などもリスク要因になるとか。人間ドックなどで、「前立腺が肥大してます」などと医者から指摘されるケースも少なくないが、初期の段階では激痛があるわけでもなく放置する患者が多いのも事実。

 お酒は厳禁。オシッコは我慢しないで、すぐトイレへ――などが基本的な予防策。食生活の面では、大豆や野菜など、イソフラボノイドを含む食品をたくさん取ることが、発症を防ぐことにつながる。

 ただ、以下のような自覚症状がある場合は、注意が必要だ。

・若い時に比べオシッコが出にくくなった
・頻尿だと思う
・残尿感がある
・尿漏れが増えた

 心当たりがある人は、専門医でキチンと検査するのがベストだ。

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