進化する糖尿病治療法

飲めば痩せられる糖尿病の治療薬は誰でも服用できるのか?

東京慈恵医科大学の坂本昌也准教授(C)日刊ゲンダイ

 その負のスパイラルが形成されてしまわないように、まずできるのは、いま現在の体重、体脂肪率はどうなっているかを確認すること。優れた体組成計が比較的安価に手に入りますから、できるだけ頻回に測定するようにしてください。

 体重、BMI、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、基礎代謝量などの数値を把握しているのと、単に「太ったな」と思っているだけなのとでは、生活の仕方が異なってくると思います。

「昨日食べ過ぎて、体重や体脂肪率が増えた」「この1週間数駅歩いてみたら、体重が減った」など結果が可視化されれば、おのずと「やるといいこと」「やらない方がいいこと」を行動に移せるようになるはずです。

■脂肪を消すタンパク質も見つかった

 ところで、皆さんは「痩せ薬」があればいいのに……と思ったことはありませんか? 

2 / 4 ページ

坂本昌也

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

関連記事