独白 愉快な“病人”たち

一時は絶望のドン底…ノブナガ岩永達彦さん語る機能性難聴

岩永達彦さん(C)日刊ゲンダイ

 暇つぶしはネットの映画観賞。初めて字幕版の良さを実感しました。何日かして、ずっと寝ているのもしんどいので、外に出たり、人に会うこともなるべくしました。周りがお笑い芸人ばかりなので、わざと小さい声でしゃべってきて「このボリュームいける?」なんてイジられたりもしました。でも、それが逆にうれしかったですね。一番イジられた気がしたのは大阪の母親でした。知らせを聞いて、すぐに電話してきたんですよ。「聞こえない」って病気なのに、電話してきます?(笑い)

 耳鳴りがやんだのは3日目ぐらいで、それから右耳が徐々に聞こえるようになってきました。約1カ月半の静養を経て、リハビリ感覚で事務所のライブに出たのが4月末。

 相方の声も聞こえるし、もう大丈夫かなと思ったんですけど、お客さんの笑い声が聞こえにくくて、以前との違いを改めて感じました。

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